岐阜まちなか歩き

齔エ水寺が岐阜に
'16/02/20


 
こんな山の中に京都の清水寺みたいなお寺があるなんて。

ここは、日龍峰寺(にちりゅうぶじ)高野山真言宗の寺院で、山号は大日山、また高澤観音とも呼ばれています。
岐阜県下最古の寺で本堂が京都の清水寺本堂に似た舞台造り(懸崖造)であることから美濃清水と呼ばれています本尊は千手観世音菩薩、美濃三十三観音霊場第一番札所でもあります。

寺伝によれば、5世紀前半の仁徳天皇の時代、美濃国に日本書紀にも登場する両面宿儺(りょうめんすくな)という豪族がいました。
両面宿儺はこの地方に被害を及ぼしていた龍神を退治し、龍神の住んでいたこの山に祠を建立したのが始まりとされていると伝わっています。
そして鎌倉時代になり、北条政子によって再興されたと伝えられています。
室町時代になり応仁の乱によって鎌倉尼将軍寄進の本堂は多宝塔を残し堂内の大半を焼失し、江戸時代になって現在の伽藍が整えられたそうです。

規模的には小さいですが、本堂五間四面入母屋造り桧皮葺で山頂傾斜地の岩上に建立してあることから、前方は舞台造りで京都の清水寺によく似ており、美濃清水の異名で世に知られています。
ですが、関市の市街地からも、もちろん県の中心岐阜市からも遠く知る人ぞ知るで、あまり県内でも知らない人が多いです。

本堂は江戸時代前期の寛文10年(1670年)建立され岐阜県指定重要文化財に指定されています。
多宝塔は鎌倉時代後期、北条政子によって建立されたと伝えられる、国の重要文化財に指定されています。

本堂裏手の崖のところには、みたらしの霊水と呼ばれる湧水があります。
霊水は眼病、病気平癒に良いと伝われています、願い事をして飲むか患部につけて使用するそうです。
また先祖の供養のお供え水としてもご利益があるそうです。

日龍峯寺本堂前の広場中央にあるこの千本桧は、樹高は約20メートル根元の回りは約3メートルを超える巨木です。
根元より無数に分かれた枝葉はまさに千本桧の名にふさわしく、霊木として景観をそえていて関市指定天然記念物となっています。

その他、佐藤才次郎方政一族郎等の墓石などもあります。
天分9年美濃市古城山には城砦がありました、現美濃市上有知を治め二代目三代目城主がここを祈願所に帰依し寺領として六石を寄進したと古文書に残ってるそうです。
関ヶ原の戦いで西についた佐藤氏は破れ滅亡しました。

所在地は、岐阜県関市下之保4585で、バスは近くまで来ていませんので車となります。
関市街地より、岐阜県道58号関金山線で車で約20分、東海環状自動車道富加関インターチェンジより車で約10分くらいです。
※取材時と内容が変更になっている場合がありますので、お出掛けの前に、詳細は電話にてご確認ください。

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