岐阜まちなか歩き

黷ヲっ、お城?映画館?
'14/02/03


 
羽島市役所前駅を降り、竹鼻の町を北へ行くと西から見るとお城に南から見ると映画館ぽい建物が見えてきます。
ここが、羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館です。

城下町として栄えたこの町、その趣が残る閑静な町並みにここがあります。
その外観は、かつてこの地に有ったと言われる2つの建物をモチーフにしてます、お城は竹ヶ鼻城、映画館は竹鼻朝日館です。

羽島市歴史民俗資料館として
岐阜県の南部に位置する羽島市は、弥生時代の初めの頃に現在に近い姿を現したと言われています。
いつも洪水の脅威に悩まされて来たこの地、天正14年(1586)の大洪水により、現在の木曽川が形づけられ、これにより東の木曽川、西の長良川に囲まれた輪中地帯に存在することになりました。
葉栗郡から羽栗郡へと改名され、尾張の国より美濃の国へと編入されました。
羽島市の注目すべき歴史項目は竹鼻城、美濃路街道、円空、宝暦の治水工事などであります。
明治になると伝統ある美濃縞織など繊維産業が盛んになります、その後昭和29年4月1日には町村の合併により、羽島市が誕生しました。

そして、昭和39年の新幹線岐阜羽島駅、昭和58年の名神高速道路岐阜羽島インターチェンジの開通と交通網が整備されて行きました。
図書館、文化センター、ここ歴史民俗資料館・映画資料館など次々と建設され文化面の充実が図られてきました。

民俗芸能関係では、竹鼻まつりの山車、平方の勢獅子、大浦の蛇踊り、羽島の雨乞い踊り等があります。

常設展示室には、以上の羽島市の歴史民俗関係が一同に展示してあり、中に入れば先人たちがどのような道具を使って生活してきたか知ることができます。
また、円空、佐吉仏、竹鼻まつり、平方勢獅子などの羽島の文化にも触れることができます。

羽島市映画資料館として
最初に館内に足を踏み入れると、映画のポスターがずらりと並んでいます、貯蔵数はポスターやチラシ、写真など合わせて12万枚以上有るそうです。

2階に上がると資料展示室が有り、昭和20年代、30年代の大型映写機が8台並んでいます、今では見られない貴重なものです。
竹鼻朝日館の遺物が多数展示してあり、当時の面影を垣間見ることができます。

かつてこの地には1934年(昭和9年)に開館した竹鼻朝日館という映画館があり、竹鼻町の中心的な映画館として賑わっていました。
竹鼻朝日館は1958年(昭和33年)に竹鼻朝日東映と改称、映画の斜陽化により1971年(昭和46年)に閉館したが、映画館の建物は約30年にわたり残っていた。

1992年(平成4年)、この旧竹鼻朝日館から昭和30年代のものを中心に、大量の映画ポスターや大型看板などが見つかり、地元を中心に建物の保存運動がおき、地元のみならず、いろんな人を巻き込んで保存活動をが起こりました。
しかし羽島市は財政難を理由に竹鼻朝日館の保存を断念し、取り壊しました。
そして羽島市は、この貴重な映画資料の保存を決め、羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館をこの地に開館しました。

映画資料室では毎月一回「映画のつどい」と言うものが開催され、来館者が映画を楽しんでいます。
有名な俳優の懐かしいポスターや、今から80年ほど前の貴重な映画ポスターなども展示してあり、来館者の目を楽しませています。

竹ヶ鼻城跡、近年城町開拓文書資料からこの辺りを本丸の跡とする新説が出ています。

名鉄、羽島市役所駅下車北へ徒歩10分弱です。
※取材時と内容が変更になっている場合がありますので、お出掛けの前に、詳細は電話にてご確認ください。

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